耳鼻咽喉科展望
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当科における過去5年間の顔面外傷整復症例について
実吉 健策山口 展正歌橋 弘哉松井 真人中島 康博森山 寛
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1997 年 40 巻 4 号 p. 416-420

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抄録

当科にて過去5年間に入院し, 手術的治療を要した顔面外傷例111例を検討した。その内訳は, blowoutfracture83例, 頬骨, 上顎骨骨折26例, 前頭骨骨折1例, 下顎骨骨折1例であった。原因は暴力, 交通事故, スポーツの順に多く, 疾患別原因は, blowout fractureでは暴力によるものが, 頬骨・上顎骨骨折では自転車によるものが多かった。顔面外傷はできるだけminimally invasiveな手術法を選択し, blowoutfractureの内側壁型は経鼻的に, 下壁型は経上顎洞的または経鼻的に内視鏡下に整復した。また頬骨・上顎骨骨折は眉毛外側切開, 歯齦部切開にて上顎洞よりアプローチ整復し, 上顎洞内バルーンカテーテルにて固定した。

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