耳鼻咽喉科展望
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スギ花粉症患者における初期療法の認識
アンケート調査より
嶽 良博榎本 雅夫瀬野 悟史坂口 幸作垣内 弘藤木 嘉明加藤 寛奥野 吉昭池田 昌生硲田 猛真斉藤 優子十河 英世藤村 聡
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2001 年 44 巻 2 号 p. 126-130

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抄録
スギ花粉症に対して花粉飛散の1~2週間前から抗アレルギー薬を投与する初期療法が勧められている。しかし, 医療側が初期療法の有効性を理解していても, 患者がいかに納得し治療を受けるかは重要なことである。今回スギ花粉症患者1,109例に初期療法がどの程度浸透し, 認識されているかを知るためにアンケート調査を行った。その結果初期療法を知っていた患者は55.5%で, この内約40%が初期療法を受けていた。しかも鼻炎の重症度とは無関係に受けていた。そして患者自身の評価で80%が有効であったと判断していた。さらに初期療法を知ったのは, 医師からが74%, マスコミからが33%であった。
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