2025 年 3 巻 1 号 p. 29-40
ハンドセラピィの目標であるUseful handの要素を明らかにする事を目的とした。「ハンドセラピィ/手外傷」「QOL/満足」をキーワードとして論文を抽出し、Useful handの獲得に根差した実践について検討した。その結果、17件の論文が採択され、ハンドセラピィプログラムは、心身機能・構造が8割を占めていた。Useful handには、①上肢機能の回復、②手の実用性の向上、③仕事および趣味への参加、④対象者主体とした精神心理面の回復の4つの要素を含むことが示された。仕事や趣味など対象者の生活背景に応じて、手の実用性を高めることの重要性が示唆された。今後は、活動・参加に関する介入効果や手の実用性、精神心理面の影響を明らかにしていく必要があると考えられた。