2003 年 72 巻 7 号 p. 857-864
自動車と環境およびエネルギー問題が議論される中,リサイクルや材料規制に大きな動きがみられる.これまで重宝され使用されてきた材料が規制を受け,代替材料への転換が行われつつある.一方,エネルギー領域では資源の有効活用のみならず,地球温暖化の抑止に貢献するシステムが強く求められている.電気自動車やハイブリッド電気自動車用二次電池,および燃料電池システムは,この命題に対する大きな期待を担っている.昨今の研究成果を,テクノロジーとサイエンスの視点から追ってみた.