宇宙放射線に対する線量計測が真剣に考えられ始めてからまだわずか十数年で,線量当量を正確に求める方法はまだ確立されたとはいえない.ここでは,まず,現に使用されている線量に対する実時間計測の方法を中心に,現在いかにして線量当量の計測がなされているかについて述べ,その最大の問題点は,宇宙放射線に対するLET分布をいかに正しく測定するかにあること,さらに,その不正確さが実測結果に現にどのようなあいまいさを生んでいるかを指摘する.最後に,それらの問題はどのようにして最先端技術によって解決されるかを示唆する.