2004 年 73 巻 2 号 p. 167
フェムト秒高強度レーザーを希ガスなどに集光して得られる高次高調波は,XUV領域において非線形現象を発現できるほど強力な光源であるばかりでなく,現状ではフェムト秒からアト秒に至る極超短パルスを発生できる唯一の光源である.高次高調波が初めて観測された当時は,このような進展は望むべくもなかったが,励起光源であるフェムト秒チタンサファイアレーザー技術の成熟にも支えられて,今や,XUV領域の新しい超高速光科学を開拓する重要なツールとなりつつある.本報告では,最近の高次高調波の高出力化と応用技術の開発動向を中心に,アト秒パルスの発生および計測を含めて高次高調波を用いた新しいXUV領域の超高速光科学について紹介する.