電子線,レーザーの高輝度化により,近年,逆コンプトン散乱によるX線発生が注目されるようになった.加速電子とレーザー間の逆コンプトン散乱により発生するX線は,優れた指向性・単色性を有しており,これまで放射光に限られていたコヒーレンス性のよい高輝度X線を,ラボラトリーサイズの装置から発生させることが可能になる.われわれは,医療・産業利用を目的に小型の高輝度コンプトンX線源の研究開発を行っている.これまでにX線パルス幅は,最短で150fs(rms)(エネルギー17.1keV)が得られ,発生した全光子数は,最大で2×106個/パルス(エネルギー33.7keV)であった.本稿では,これらの研究成果について報告する.