2005 年 74 巻 5 号 p. 587-592
光と電波の中間に位置するテラヘルツ帯には未開拓の研究分野が多く残されており,ナノ構造との相互作用もその一つである.ここでは,このような相互作用のうち,共鳴トンネル構造におけるテラヘルツ光支援トンネルについて,筆者らの行った,共鳴トンネルダイオードとテラヘルツ帯平面アンテナを集積した素子による観測,理論とのよい一致,観測した光支援トンネル電流中の誘導放出成分から見積もったテラヘルツ増幅利得について述べる.またデバイス応用として,光支援トンネルと電子波ビートを利用した三端子増幅素子の可能性についても述べる.