応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
光ファイバーを用いた光通信波長帯量子もつれ光子対の発生
武居 弘樹
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2006 年 75 巻 11 号 p. 1354-1358

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抄録

光ファイバー網において,量子暗号,量子テレポーテーションなどの量子通信を実現するためには,1.5μm通信波長帯における量子もつれ光子対の発生は重要な技術である.本稿では,光ファイバー中の自然放出四光波混合を用いた1.5μm通信波長帯における量子もつれ光子対発生に関する研究結果を報告する.まず,自然放出四光波混合による量子相関光子対の発生原理について述べた後,偏波および時間位置に関する量子もつれ状態の生成実験について解説する.さらに,量子もつれの長距離分配実験についても報告する.

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© 2006 公益社団法人応用物理学会
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