2008 年 77 巻 8 号 p. 975-981
筆者たちが,九州工業大学工学部および大学院工学研究科で行ってきた工学基礎課程の物理学および物理学実験で利用できることをねらいとして試みてきたコンピューター利用による物理学教育について述べる.計算機単体からネットワーク,さらに最近特に関心が寄せられているE-ラーニングまでを筆者らが実際にこれらの利用を図ったことに関して具体的に述べる.現在の工学基礎課程の教育における問題点を考慮すると,E-ラーニングは多くのニーズがあり,今後とも利用,発展されると予想される.