2011 年 80 巻 12 号 p. 1049-1052
理想的な導波路である光ファイバで構成したファイバレーザーは,安定でメンテナンスフリーな実用的なレーザーとして機能する.透過率が光強度依存性をもつ要素を用いて受動モード同期により超短パルスを生成するファイバレーザーも,カーボンナノチューブなどの新しい可飽和吸収体の開発などにより,大きく進展してきた.更に,特殊ファイバと組み合わせて用いると,超広帯域光源などの高機能な超短パルスファイバレーザー光源を開発することができる.これらの光源は,光計測に極めて有用である.本稿では,超短パルスファイバレーザーの進展とその高機能化,そして光計測への応用について,最近の進展を筆者らの研究を中心に概説する.