2015 年 84 巻 7 号 p. 606-609
「学術戦国時代」まさにそう呼ぶにふさわしく,最近,学術講演会や研究会の数が多く感じる方もいらっしゃると思う.研究者間の学術コミュニティとしての学会の存在意義は従来から変わらないが,最近では異分野融合に向けた仕掛けや,若手研究者・初学者に向けた講習会,科学技術のアウトリーチなど,学会の活動は多様化してきている.さらに,近年のICT技術の急激な進化と普及によって,学術講演会の開催形式,予稿集などは大きく変貌を遂げつつある.数多く開催される学術講演会の中で,選ばれる学会となるべく,応用物理学会もこの5年間でいくつもの改革を行ってきた.「昔は,予稿集が第3分冊まであって重かったんだよ」という皆様にも,「予稿PDFのWeb閲覧が当たり前でしょ」という皆様にも,応用物理学会の取り組んできた改革の流れをぜひ眺めてみていただきたい.