2015 年 84 巻 7 号 p. 643-647
テラヘルツ(THz)波は,エレクトロニクスによる電子制御の高周波極限であり,オプティクスやフォトニクスによる光制御の低エネルギー極限でもあるため,未開拓とされてきた.そのため,他周波数帯に比べて光源や検出器という基本的な素子が発展途上である.また,THz波の波長は可視光に比べて2,3桁長いことから,イメージングの空間分解能が低いという課題がある.本稿では,カーボンナノチューブ(CNT)アレイ,グラフェン,半導体ヘテロ界面2次元電子ガスという低次元電子系の機能を利用した,新しいTHz波検出・分光・撮像技術について紹介する.