応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
光学レンズ自動設計の発展
鈴木 達朗
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1982 年 51 巻 5 号 p. 508-512

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抄録

戦後の光学設計は微分補正法から始まり,次いで電子計算機の発展に伴い自動設計へと続いた.自動設計では,まず単一評価関数なるものが考えられた.これは,例えば収差の螢乗和といったものであり,これを最小にするように,各屈折面の曲率半径,間隔,屈折率,分散等を決めるものである.この最小化の方法として各種の方法が提案された.また個々の収差をそれぞれ独自に指定された値,あるいは範囲の中に収めようとする方法も提案された.これら種々の提案に対して実験,実用化の工夫が続けられ,今日に至っている.さらに評価関数自体の見直しなども行なわれた.

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© 社団法人 応用物理学会
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