応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
半導体微粒子による光化学反応とエネルギー変換機能
光触媒作用を中心として
藤井 政俊川合 知二河合 七雄
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1984 年 53 巻 11 号 p. 916-933

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抄録

半導体の電子と正孔の挙動は,単にエレクトロニクス外野において重要性をもつにとどまらず,光と組み合わせることによって,優れた化学機能を発揮する.この研究は,1970年代の後半クリーンエネルギー源であるH2発生のための光触媒の開発に端を発している.現在,この化学機能は,光エネルギー変換,無機化合物や挙導体のプロセッシングと表面処理,新しい有機合成法,細胞工学への応用などの諸労野に生かされつつある.さらに,微生物のみが成し得たグルコースからのアミノ酸の合成が,光と半導体によっても可能になっている.このように,半導体光触媒は広い応用分野をもつと同時に,生命の起源の解明にも光を投げかけるであろう.

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© 社団法人 応用物理学会
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