抄録
超伝導材料の特性として重要な臨界温度,臨界磁場,臨界電流がそれぞれ物質のどのような性質によって決定されるかについて簡単に解説し,それらの特性を向上させるにはどうしたらよいかの指針について考察する.この考察に基づいて材料開発の現状がどのレベルにあるのかを特にニオブーチタン合金A15型化合物について概観し,その発展方向について触れる.一方,まだ実用材料にはなっていないが,今後希望のもてる物質群についてそれらの特徴をあげる.さらに現在議論されている高臨界湿度超伝導体発見の可能性についても紹介する.