応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
空洞共振器を用いたマイクロ波放電加熱による宇宙環境試験用原子状酸素流の生成
田原 弘一田中 良昌安福 正雄安井 利明尾上 憲一吉川 孝雄石井 雅博伊東 正皓
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1989 年 58 巻 10 号 p. 1501-1505

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抄録
高度10kmから600kmの地球低高度軌道上を飛しょうする宇宙機は8km/sの高速で衝突する原子状の酸素のため,その表面が劣化する.しかし,その反応機構はいまだに解明されておらず,表面変化に関するデータも乏しいのが現状である.そのため,原子酸棄流による劣化過程をシミュレートする地上実験設備が切望されている.筆者らは,空洞共振器を用いたマイクロ波加熱型プラズマジェットを原子酸素発生源として利用し,供試体への照射実験,およびその表面分析を行った.本稿では,その興味深い結果を紹介し,マイクロ波加熱型原子酸素源の実用化のための今後の開発指針を述べる.
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© 社団法人 応用物理学会
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