応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
バイオミメティックス—生体構造から材料設計の何が学べるか—
岡本 秀穗
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1995 年 64 巻 8 号 p. 817-821

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抄録
生体は人工材料と比べて,部品材料としての性能や信頼性が低い.しかし構造システムとしてみると,環境に対してかなり最適に設計された多機能な構造体であり,その性能や信頼性は高い.これは生体が,構成材料-構造要素-構造システムといった階層的な複合材料の構造体だからである.生体の最適構造や機能をまねた人工材料をつくりたいというバイオミメティックスの立場から,インテリジェント材料や不均質材料などの新しい人工材料や構造体にっいて,どのような設計概念がえられるかを考察する.
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© 社団法人 応用物理学会
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