(財)神奈川科学技術アカデミー
1999 年 68 巻 3 号 p. 313-316
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
光の波長よりもずっと小さな粒子や,金属に開けた小さな穴のこく近傍には,非常に強い電磁場を発生ざせることが可能である.近接場とよばれるこのナノ領域の光は,ときに小さな粒子の双極子モーメントを制御し,またあるときには,微小な領域のみを照らす光源として機能する.こく最近進展の著しい近接場光学顕微鏡の原理の説明をとおして,このようなナノ領域における光と電子の相互作用について考えていく.顕微鏡の心臓部である光ファイバープローブの作製方法や,実際の応用にっいてもふれる.