主催: 特定非営利法人 横断型基幹科学技術研究団体連合
本報告では,サービスアプローチにより,語学教育サービス提供者と受講者が,体験価値の共創をできる新たな語学教育サービスの方法を提案する.基本的な考え方は,韓国語を実際の場で使うことのできる,お店やレストランなどを体験価値創造の場とし,その場における韓国語の使用を促進するような教材を用意することで,受講者の求める体験価値を実現しやすい環境を提供するものである.これは,従来型の語学教育が,教材や学習を一方的に提供するGDL(Goods Dominant Logic)型の教育サービスであるのに対し,受講者の目的に合わせて,体験価値創造の場を提供することで,受講者の韓国語の活用体験を促進する,いわば体験価値の共創というSDL(Service Dominant Logic)に基づく,語学教育サービスである. 本報告では,まず,2章で韓国語を学習する受講者に関する調査を行い,語学教育に対する受講者のニーズを明らかにする.3章では,SDLとGDLの観点から,既存の語学教育サービスと新たに提案する語学教育サービスを比較する.4章で,提案する新たな教育サービスの構成について,詳細に説明する.5章で提案サービスを評価する.