主催: 日本心理学会第84回大会準備委員会(東洋大学)大会長 大島尚
会議名: 日本心理学会第84回大会
回次: 84
開催地: 東洋大学白山キャンパス
開催日: 2020/09/08 - 2020/11/02
後悔とは,選んだ選択肢よりも選ばなかった選択肢のほうが良い結果を得られただろうと感じることにより生じるネガティブな感情であり,後悔体験者にネガティブな影響を与える可能性もある。先行研究では後悔に対する後悔体験者の対処については明らかにされているが,それらの対処を行うことが後悔体験者にどのような影響を与えるかといった後悔の長期的な検討はなされていない。また後悔を乗り越えることに影響する他者や環境の要因についても明らかになっていない。そこで本研究では,特に時間経過後も後悔体験者を苦しめる可能性のある非行為後悔体験を意味づけ乗り越える過程を長期的な視点で捉え,探索的に検討する必要があると考えた。方法としては,データの収集では半構造化面接を,分析方法はM-GTAを使用し,質的・プロセス的な検討を行った。データから5つのカテゴリーと20の概念を生成し,最終的に非行為後悔体験の意味づけのプロセスモデルを作成した。プロセスモデルより,2種類の意味づけ過程,意味づけ後の後悔体験者の変化,意味づけに影響を与える他者や環境の要因などを示すことができた。今後も得られた知見の妥当性の検討などを行っていく必要がある。
発表者順変更
(誤)
冨田 彩乃(筑波大学),外山 美樹(筑波大学),藤間 友里亜#(筑波大学)
(正)
冨田 彩乃(筑波大学),藤間 友里亜#(筑波大学),外山 美樹(筑波大学)