主催: 日本心理学会第84回大会準備委員会(東洋大学)大会長 大島尚
会議名: 日本心理学会第84回大会
回次: 84
開催地: 東洋大学白山キャンパス
開催日: 2020/09/08 - 2020/11/02
本研究の目的は,心理的安全性リーダーシップスキル自己効力感尺度(PSL-SES)の開発である。PSL-SESは,相関分析,信頼性分析,古典的テスト理論や項目反応理論に基づいて分析が行われた。PSL-SESは,Edmondson (2014) が定義した心理的安全性を基盤にリーダーシップのスキル及び自己効力感の文脈において7つ項目で構成された。なお,ここでの「心理的安全性リーダーシップスキル自己効力感」の定義は,チームの心理的安全性を構築し,支援できるスキルと自己効力感である。PSL-SESはWEB調査にて行われた(N=3681,平均年齢=33,SD=9.3)。PSL-SESは,探索因子分析及び確証的因子分析,相関分析が実施された。その結果,PSL-SESの構成は1因子を示し,適合度はGFI=.92, AGFI=.84, NFI=.91, CFI=.91, RMSEA=.14であった。内的整合性(クロンバックのα係数)は.87であり,十分な値を示した。項目反応理論であるMokken Scale Analysis. を行ったところ,The PSL-SES におけるHtは.54を示し,項目として十分な値を示した。相関分析では,PLS-SESは,ユレヒトワークエンゲージメント尺度短縮版(Schaufeli, et al., 2019)との間で正の相関が認められた。