主催: 日本心理学会第84回大会準備委員会(東洋大学)大会長 大島尚
会議名: 日本心理学会第84回大会
回次: 84
開催地: 東洋大学白山キャンパス
開催日: 2020/09/08 - 2020/11/02
テストステロン(著者)は『筋トレは最強のソリューションである』等の書籍を通して,筋トレがもたらす恩恵について繰り返し述べている。
本研究の目的は,日本人が筋トレや食事制限等の健康習慣をどの程度持っているか,および筋トレに対してどのような認識をしているかを把握するための効果的なツールとして,筋トレ尺度を開発し因子分析を行い,信頼性の検討を行うことである。
調査協力者は,東京都内専門学校生54名,質問紙法で,スポーツ経験,筋トレ尺度(22項目),5因子性格尺度:開放性因子,誠実性因子等を実施した。
筋トレ尺度の因子分析と信頼性係数(α)の検討より,比較的きれいに3因子にまとまり,加えて十分な内的一貫性があることが示唆された。第Ⅰ因子は,「筋トレのメリット因子」,第Ⅱ因子は,「筋トレと食事制限の実践因子」,および第Ⅲ因子は,「ソリューションとしての筋トレ因子」と名付けられた。
次に,筋トレ尺度と5因子モデルの誠実性因子と開放性因子との間のピアソンの相関係数(r)を算出したところ,男性データにおいて,筋トレ尺度と5因子モデルの誠実性因子との間で有意な正の相関が認められた。