主催: 日本心理学会第84回大会準備委員会(東洋大学)大会長 大島尚
会議名: 日本心理学会第84回大会
回次: 84
開催地: 東洋大学白山キャンパス
開催日: 2020/09/08 - 2020/11/02
これまで心理学の知見(例:主成分分析,注意フレーム)は情報工学に輸出されてきた。一方,近年,情報工学の知見(例:ヴァーチャルリアリティ,機械学習)が心理学に輸入されてきた。本シンポジウムでは,心理学が情報工学に対して,今後どのような知見を輸入し,輸出していくのかについて検討する。
まず,山本は,さまざまな臨床応用が期待されるVRやウェアラブルデバイスといった情報技術の活用方法などを概観する。次に,高橋は,ロボットが聴き手となることで,高齢者の人生の語りがどのように変容するのか調査した予備的知見について報告する。また,横谷がギャンブル自助グループの発話を解析し,再発を予測する言語指標を説明する。最後に,阿部は脳機能画像法と機械学習の解析手法を用いた恋愛感情の神経基盤に関する研究を紹介する。
高村は,データ数が増大し,その説明モデルのパラメーターも増大する中での心理学理論の果たす役割を討議する。