日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PB-021
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2.人格
居場所(安心できる人)とプライバシー意識の関係日台大学生調査から
*岡村 季光林 伯修李 鵬遠鍾 慧于陳 福士新井 一郎多根井 重晴
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抄録

本研究では,居場所(安心できる人)とプライバシー意識の関係を日台別に検討することが目的であった。日本大学生134名(男性61名,女性73名)及び台湾の大学生92名(男性37名,女性55名)を対象に検討した。第1に,各場面における「安心できる人」評定得点を用いて,国別にクラスター分析(K-means法)を行った結果,両国とも同様の傾向であった。具体的には,安心できる人の評定が全体的に平均的であった群を“平均群”,他者の評定が低かった群を“他者低群”,他者の評定が高かった群を“他者高群”と命名し居場所(安心できる人)評定による分類(以下,居場所分類)を行った。第2に,プライバシー意識尺度の各下位尺度得点について,2(国)×3(居場所分類各群)の分散分析を行った結果,自己のプライバシー意識/維持行動得点において日本に比して台湾の方が得点は高く,日本において“他者低群”が“他者高群”に比して得点が高かった。他者のプライバシー意識得点において“他者高群”が他群と比して得点が低かった。他者のプライバシー維持行動得点において台湾に比して日本の方が得点は高く,“他者高群”が他群と比して得点が高かった。

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