主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
パンデミック時においても,子どものコロナウィルスへの恐怖感は,レジリエンスとウェルビーイングに関連している(e.g., Tang et al., 2021)。本研究の目的は,子どものコロナウィルスに対する恐怖感とエゴレジリエンス,またアタッチメントスタイルの関連性を明らかにすることとした。1300名の小学5年生から中学3年生(男子502名と女子798名)を対象とし,1)新型コロナウィルスに対する恐怖尺度(Wakashima et al., 2020),2)エゴ・レジリエンス(畑ら,2013),3)RQ(Relationship Questionnaire;加藤,1998)にウェブ上で回答した。主な結果は,アタッチメントスタイルは不安定型が安定型よりも多く,特にとらわれ型が最も多く成人を対象にした先行研究(加藤,1998)と同じとなった。エゴレジリエンスは,コロナウィルスへの恐怖感と不安定型アタッチメントと不の相関を示し,安定型と正に相関した。さらに,安定型が不安定型よりも低いレジリエンスを有することを示した(p<.005 &.05)。