日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PC-100
会議情報

3.社会・文化
コロナ禍における日本人の幸福感
*志賀 希子北沢 桃子藤田 卓仙吉村 道孝
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

【目的】本研究ではコロナ禍における日本人の幸福感とCOVID-19に関する情報収集方法,および支持政党の関連を検討した。【方法】2021年5月,調査会社を通じて日本語を母国語とする人を対象にオンラインアンケートを実施した。対象者は年齢,都道府県を日本の人口分布に応じて層別化し,無作為抽出をおこなった。質問は幸福感,COVID-19に関する情報収集媒体(TV,新聞,SNSなど),支持政党の有無などであった。解析は幸福感を従属変数とした重回帰分析を行い,独立変数は年齢,性別,情報収集の方法,情報収集媒体数,支持政党の有無とした。【結果】調査協力者は1000名(男性617名,年齢52.8±16.7歳)であり,幸福感の平均は6.06±2.22(11件法で値が高い方が幸福感が高い)であった。幸福感の高さには年齢の高さ,女性,情報収集媒体の多さ,支持政党ありと有意な関連を示した(p<.05)。【考案】本研究の結果より,COVID-19に関する情報を収集する媒体の数や支持政党の有無が年齢や性別に関わらず幸福感に関連している可能性が示された。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top