日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PD-077
会議情報

4.臨床・障害
心身の健康増進を目的としたオンライン動作法とビデオ教材動作法の効果比較
*清水 良三上倉 安代大川 一郎益子 洋人
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

問題:オンライン双方向型とビデオ教材視聴型による動作法体験が心身融和的な健康の維持増進に及ぼす効果を比較する。方法:健康動作法プログラム(講義20分,実技40分)をオンライン双方向群(11名)とビデオ教材群(32名)に実施し,その前後と2週間後に,心身の融和感,精神的健康度,ローカスオブコントロール尺度を測定した。結果:心身の融和感尺度の「心身のリラックス感」と「心身の調和感」で,支援形態と時期の交互作用が有意であった。単純主効果検定の結果,オンライン双方向群で有意にPre<Postとなった(順に,F(2, 74)=8.938, p=0.000;F(2, 74)=7.552, p=0.001)。一方,ビデオ教材群で有意差は見られなかった。それ以外では有意差は見られなかった。考察:オンライン双方向群は,リアルタイムの援助体験が得られ,自己が過度に意識することなく動作体験できることでリラックス感が増し,また心身の調和感は,自己身体に過度に意識集中せず自己調整が促進されたことが考えられる。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top