主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
本来感とは,自分らしくあると感じる生き方のことを指し,ウェルビーイング(以下WB)を促進すると考えられているが,それらの関連を調整する要因については未検討である。本研究では,本来感とWBの関連において「自己および他者からの受容感」の影響について検討した。女子大学生80名(20±0.9歳)を対象に,web調査を実施した。本来感,自己受容感,他者受容感を予測変数,WBを目的変数として交互作用を含む重回帰モデルを構成し,本来感と自己受容感(または他者受容感)との交互作用によってWBが規定されると予測した。WBの6下位領域のうち,自律性,環境制御力,自己受容において,本来感と自己受容感の交互作用が,WB自己受容において,本来感と他者受容感の交互作用がみられた。多重比較の結果,自律性,環境制御力,WB自己受容において,本来感高群では,自己受容感高群の方が低群より得点が高かった。同様に,WB自己受容において,本来感高群で他者受容感低群の方が高群よりも高値であった。以上より,自己受容感が高い場合に,本来感がWBを促進するが,他者受容感が低い場合では,本来感が高くともWBは低減することが示された。