日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PM-024
会議情報

13.情動・動機づけ
本来感とウェルビーイングの関連における自己および他者からの「受容感」の影響
*平尾 美翔星野 貴俊伊藤 大輔
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本来感とは,自分らしくあると感じる生き方のことを指し,ウェルビーイング(以下WB)を促進すると考えられているが,それらの関連を調整する要因については未検討である。本研究では,本来感とWBの関連において「自己および他者からの受容感」の影響について検討した。女子大学生80名(20±0.9歳)を対象に,web調査を実施した。本来感,自己受容感,他者受容感を予測変数,WBを目的変数として交互作用を含む重回帰モデルを構成し,本来感と自己受容感(または他者受容感)との交互作用によってWBが規定されると予測した。WBの6下位領域のうち,自律性,環境制御力,自己受容において,本来感と自己受容感の交互作用が,WB自己受容において,本来感と他者受容感の交互作用がみられた。多重比較の結果,自律性,環境制御力,WB自己受容において,本来感高群では,自己受容感高群の方が低群より得点が高かった。同様に,WB自己受容において,本来感高群で他者受容感低群の方が高群よりも高値であった。以上より,自己受容感が高い場合に,本来感がWBを促進するが,他者受容感が低い場合では,本来感が高くともWBは低減することが示された。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top