日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第87回大会
セッションID: SS-004
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公募シンポジウム
「評価疲れ」の克服へ向けた心理学の貢献の可能性 大学評価を中心に
渋井 進森 一将市村 賢士郎高木 幸子澤田 奈々実渡邊 伸行大江 朋子北崎 充晃
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抄録

2002年の政策評価法の施行から20年余りが経ち,多分野において評価を通じた改善活動の流れが定着し,社会的重要性が増している。大学においても認証評価や国立大学法人評価が実施されている。一方で,評価の負の側面とも言える「評価疲れ」についても,評価導入時から現在まで聞かれている。しかし,「評価疲れ」は漠然とした評価に対する負担感,不信感,徒労感等を表す抽象的な用語として用いられ,その定義や発現のメカニズムについては検討がなされて来なかった。政策の検証という点では行政学の問題でもあるが,キャンベルの法則に代表される,測定評価が自己目的化を指向する現象は心理測定の問題として,他者からの否定的な評価を恐れる傾向である評価懸念については,社会・教育心理学の問題として報告されている。また,この問題に直面している評価室・IR室等には心理学者も多く所属している。本シンポジウムでは「評価疲れ」と関連してなされている心理学的研究として,大学経営の心理(森),測定尺度の開発(市村),面接評価(高木,澤田)を紹介し,克服へ向け心理学の立場からどのような提言ができるか討論を通じて考えたい。

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