日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第87回大会
セッションID: SS-012
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公募シンポジウム
認知症・MCIの当事者と共に語り合う実践の試み
河野 直子野村 信威宮前 史子扇澤 史子長田 久雄
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抄録

近年,認知症関連疾患の診断技術の向上や地域連携の広がりにより,認知症の前駆段階から医療機関に繋がることが可能になっている。早期からの介入によって症状進行を抑制し,症状の進行に備えた準備が本人の希望に沿ってできる点を評価する 論調も聞かれるが,逆に治療法やケアが確立していない中での早期診断は当事者にとって心理的負担が大きいとの指摘もなされてきた。昨年末には「MCIノート」が日本老年精神医学会から発行されるなど,当事者が当初に向き合う不安や混乱に対してどのような支援を行うべきかが課題として浮き彫りになっている。本シンポジウムで は,MCIを含む認知症関連疾患の当事者への診断後の支援として認知症の人同士が自らのもの忘れについて語り合うピアサポートの実践の試みについての話題提供を受け,心理士等の対人援助職が認知症関連疾患の当事者と共に語り合う試みの意義やごく早期に診断されて当事者が認知症の告知を受けた場合や診断が付かなかった場合にどのような心理的支援が可能であるかについて議論したい。

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