日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第88回大会
セッションID: SS-066
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公募シンポジウム
selfと健康 —生きやすさを求めて—
渡邊 ひとみ稲垣 勉河越 隼人水野 邦夫
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抄録

近年では文脈の多様化や人間関係・ネットワークの複雑さが増し,個人の自由の幅が広がる反面,生きにくさを感じる機会も多い。本シンポジウムの目的は,selfに関連する新しい研究知見を共有し,どのように「健康」ひいては「生きやすさ」につなげていくことが可能かを議論することである。

最初の話題提供(稲垣)では,潜在的シャイネスの変容手法に関し,自己呈示の内在化という視点にもとづく手法を用いて潜在的シャイネスの低減を示した研究を中心に報告する。続く話題提供(渡邊)では,日常のシャーデンフロイデ共有時になされる自他印象評価(語り手に対してどう思うか,受け手にどう思われると思うか)について紹介し,共有行為のもつ意味合いを探りながら健全な対人関係について考える。最後の話題提供(河越)では,心理カウンセリングの領域でも重視される「self」や「生きやすさ」について,主観的随伴経験や行動活性化の視点から考察を試みる。指定討論(水野)や参加者との活発な議論を通して,本シンポジウムテーマに多角的にアプローチしたい。

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