日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第89回大会
セッションID: SS-003
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公募シンポジウム
Neurodiversity at work:発達障害と「働く場」の理解の現状と展望
渥美 剛史井手 正和大嶋 玲未西原 俊平清水 佑輔
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抄録

自閉スペクトラム症をはじめとした発達障害といった、多様な特性へ対応した環境づくりが進んできている。大学での感覚環境や就学上の支援の整備など、事例は様々である。「大人の発達障害」も注目されてきているが、就労についての検討はほとんど端緒についたばかりである。発達障害者の包摂には、当事者の感覚や認知特性を踏まえたうえでの物理環境やシステム設計が重要である。一方で、発達障害と「職場の困った人」とを結びつける言説のように、偏見やステレオタイプによる集団内外のダイナミクスも考慮する必要がある。本シンポジウムでは、発達障害者の多様な特性に適応した「働く場」について整理する機会を提供する。特に、感覚環境と認知活動との相互作用について神経科学的な知見を共有し、脳機能の特性を鑑みた環境づくりについて考察する。また、社会心理学的な見地から、労働者間、被雇用者‐雇用者間の相互作用が及ぼす影響を議論する。さらに、当事者の就労支援への実践的な取り組みと研究知見との橋渡しを試みる。本シンポジウムを通して、発達障害当事者における就労について基礎・支援を橋渡しする総合的な研究分野の拡大を図りたい。

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