産業連関
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情報通信産業の国際産業連関分析
日米中印を中心とした分析
小野﨑 彩子
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2024 年 31 巻 1 号 p. 16-28

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抄録

本稿では,情報通信関連財・サービスを対象として,国際産業連関表The World Input-Output Database(WIOD)2016年版の2000年と最新の2014年データを用いて,世界の最終需要がもたらす生産,付加価値,雇用の誘発効果を計測し,日米中印等の主要生産国の特徴を分析した.その結果,①世界の最終需要がもたらす生産誘発額と付加価値誘発額について2000年は米国が1位であったが,2014年は中国が生産誘発額では1位となったこと,②生産誘発額,付加価値誘発額でいずれも2000年に2位であった日本は3位となり,その水準は1位2位に大きく水をあけられたこと,③雇用誘発数は2000年以降に日本と米国が減少する中で中国とインドは大幅に増加したことなどが明らかとなった.

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© 2023 環太平洋産業連関分析学会
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