産業連関
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「1985年日・米・EC・アジア国際産業連関表」の作成の経緯及び作成方法について(1)
太田 博親
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1994 年 5 巻 1 号 p. 12-18

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抄録

 '通産省はさる1993年5月, これまでの2国間I-O表の集大成として,日本をはじめとする先進国5カ国とアジア8カ国合計13カ国からなる国際I-O表を完成し,この成果を発表した。無論これは世界で最初の本格的なデータにもとづく国際I-O表であり,学界,産業界,政策当局にとって,計りしれない意義をもつものである。世界経済に関する多国間の政策協議的観点からみると,まさに世界経済の「海図」の主要部分が完成したことを意味し,画期的な成果と言ってよい。  今回はこの新しい国際I-O表の報告を2つに分け,本号で表の作成の過程と作成方法の概要を述べ,次号でこの表による各国の分析結果を紹介する。7年の長期にわたって通産省を中心とする,アジア経済研究所,JETRO,慶應義塾大学をはじめとする学者グループとの膨大な連携作業の全貌を伝えることが本号での主要な狙いである。'

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© 1994 環太平洋産業連関分析学会
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