抄録
炭化ケイ素粉体—ポリアクリル酸(PAA、分散剤)—イットリウムイオン(焼結助剤)系の相互作用をpH2-6において調査した。負に帯電したSiC表面とY3+イオン間の静電引力のため、pHの増加に伴いSiC粒子に吸着するY3+イオンの量は増加した。一方で負に帯電したSiC表面と解離したPAA間の静電反発のため、SiC粒子に吸着するPAAの量はpHの増加に伴い減少した。Y3+イオンが共存するSiCサスペンションにPAAを添加すると、Y3+イオンとSiC粒子に吸着したPAA間の強い相互作用のため、SiCに固定されるY3+イオンの量は増加した。Y3+イオンが共存するSiCサスペンションにPAAを添加すると、仮焼中のSiC粒子の凝集を防いだ。