抄録
Zr/B/C=1/1/1混合粉をボールミル中で粉砕活性化後、空気中に開封して黒鉛坩堝に移すと、自己着火によって誘起された新しい燃焼合成反応(MA-SHS)が起こり、ZrCとZrB2が生成した。また、未粉砕混合試料をAr中で加熱して固相反応を行い反応挙動を比較した。Al/B/C=1/1/1混合試料を粉砕活性化後、空気中にさらすと着火し、赤熱反応のみが起きてAl3BCとAl4C3が生成した。このMA-SHSで得られた生成物は、粒径が小さくかつ均一に混合されており、複合材料への利用に適するものと思われた。