日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第15回秋季シンポジウム
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電気泳動法を用いた標料電池用電極·電解質接合体の作製
金村 聖志森川 拓是濱上 寿一
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p. 273

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抄録
ダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)は、電気自動車用大型電源から携帯電話用小型電源まで、様々なタイプが開発されているが、最近になり特に小型燃料電池が注目されるようになってきた。そこで本実験では、小型燃料電池用の電極作製法として電気泳動法の利用について検討した。電気泳動法では、分散媒中に分散·懸濁されたコロイド状粒子が電極間の電場にしたがって、泳動·放電され、最終的に電極上に粒子が析出する。この方法を用いることで、堆積物の厚さなどの物理的な状態を、印加電圧、電着時間、懸濁液濃度を変えることによって容易に制御できる。そこで、本研究ではこの電気泳動法をイオン伝導性の高分子であるNafion®に適応するためのセルを開発し、またそれを用いてMEA(Membrane Electrode Assembly)を作製した。
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©  日本セラミックス協会 2002
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