抄録
電気泳動堆積(EPD)法はセラミックス粒子を溶媒中に帯電·分散させ、その泥漿に電場を印加することにより粒子を電極基板上に泳動·堆積させる方法である。一般にEPDの研究では、セラミックス粒子を正に帯電させ陰極上に堆積させることが多い。また、水の電気分解により発生する気泡によって堆積体が多孔質になるのを防ぐため非水系の溶媒が選択されている。そこで本研究では、溶媒に水を用いて、アルミナ粒子が負に帯電するpHに調整した泥漿でEPDを行い陽極上に堆積させることを試みた。さらに、電気化学的に容易に酸化され、プロトンを放出するヒドロキノンを泥漿に添加して、陽極から酸素の発生を抑えて気孔の無い堆積体の作製を検討した。