抄録
磁気異方性を示す物質に対し磁場が及ぼす作用を利用して、結晶方向の制御された材料を創製する試みが近年注目されている。α-アルミナ(コランダム)は反磁性体ではあるが、六方単位格子のab面およびそれに直交するc軸方向で、結晶構造に由来する僅かな磁気異方性が存在する。このためα-アルミナ単結晶粒子を強磁場(>数T)中に置くと、磁場方向とc軸が一致する向きに粒子が回転する。本研究では、溶媒中に分散させたα-アルミナサスペンションに強磁場と外部電場を同時に作用させる手法(強磁場中電気泳動堆積法)により、個々の粒子を配向させた状態のまま電極基板上に堆積固化させて、配向性の高いアルミナセラミックを作成した。