抄録
Li二次電池の正極材料LiNi0.8Co0.2O2が, 常温および60℃で, 電気化学的にLiの脱離, 挿入反応を起こしたときの, NiとCo周辺の局所構造解析をin-situ XAFS測定を用いて行った. 60℃では, Liの脱離に伴い, Co-O相互作用に変動が見られたが, 常温では見られなかった. 一方, Ni-O相互作用は, Liの脱離に伴い, 大きく変化したが, 温度の違いによる明確な違いを確認することはできなかった. 60℃での充放電の繰り返しにより電池特性が劣化する要因の1つとして, 電池の充放電に伴うCo周辺の局所構造の変動が関連していることが推察された.