抄録
色素増感太陽電池は樹脂フィルムを基板に用いることで、更なる低コスト化が期待される。しかしながら有機物を基板に用いた場合、従来の温度で酸化チタン膜を焼成することはできない。そこで本研究では、フィルム化を目指し、酸化チタンスラリーを水熱処理して適切に結晶化させることで、低温焼成可能な酸化チタンコロイドの調製を試みた。反応温度、反応時間、固液比、pHの条件を操作することで、6-44nmの結晶子径を持つ酸化チタンコロイドを調製することができた。結晶子径20nm以上のコロイドでは150℃の低温焼成においても良好な付着強度の膜を得られた。また、結晶子径25-30nmのコロイドから作成したセルは光電変換効率3.9%を達成した。