日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第15回秋季シンポジウム
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ZrB2分散βスポジュメン基複合材料の導電特性
稲垣 順一北岡 諭森 秀樹
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p. 479

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抄録
土鍋の主成分であるβスポジュメンに導電性のZrB2を分散させることにより, 誘導加熱でも発熱可能な複合材料の開発を行った. パーコレーション効果により, ZrB2の容積比向上につれ, 抵抗率が指数的に減少し, 20vol%以上添加した場合には, 10-4Ωcmオーダーになることがわかった. ZrB2粒子を2次元的に画像解析したところ, 10vol%および40vol%のどちらの場合でも, アスペクト比は約1.5であり, その結果得られるスレッショルド値は, 0.28程度である. 本実験結果では, ZrB2の添加量が10vol%においても, 抵抗率が10-2Ωcmオーダーであり, パーコレーション理論からは逸脱している. その要因としては, ZrB2-βスポジュメン問の反応によって形成された非晶質相の組成と量がZrB2添加量に依存し, その結果として導電性が変化したためであると推定される.
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©  日本セラミックス協会 2002
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