抄録
原料に板状Bi4Ti3O12粒子、BaCO3を用い、RTGG法により<100>配向性BaTiO3の作製を行った。原料をドクターブレード法によりテープ成形を行い、真空中で加熱反応させることにより、単相のBaTiO3が得られた。しかし、大きな気孔が存在し、その気孔は高温で焼成を行っても取り除くことができず、密度の高いものは得られなかった。そこで、粒径の小さなBaTiO3をフィラーとして添加し、同様の実験を行った。その結果、密度を上げることに成功し、懸念されたフィラーを添加することによる配向度の低下も見られず、フィラー添加は有効であることが分かった。