抄録
アルミナセラミック(α-Al2O3)は高い強度や熱的安定性および高温での優れた耐化学的特性を有していることから, 高温構造材料として広く用いられている. 構造材料としての視点から, アルミナ単結晶の変形挙動については数多くの研究がなされてきた. アルミナは高温においてはbasalすべりが容易すべり系となる。しかしながら、変形前の試料中に含まれている転位が変形挙動へ及ぼす効果についてはほとんど知られていない. 本研究では, アルミナ単結晶の初期転位密度と高温変形挙動の相関性を明らかにするために, 高温変形試験ならびに転位組織解析を行った.