日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2003年年会講演予稿集
セッションID: 1E33
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コンビナトリアルケミストリーによる擬三元系複合酸化物の合成と評価(2)
*藤本 憲次郎高田 和典佐々木 高義渡辺 遵
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抄録
我々が開発したコンビナトリアル湿式・乾式合成システムおよびコンビナトリアル粉末X線回折装置を用い、磁性材料として多く検討されているZn-Fe系三元系複合酸化物の高速合成および反応図の作成を行った。出発原料である3種類の組成比率を10%間隔で変化させると66種類の組み合わせが得られる。例えば、1173K、3hrで熱処理して得られたNi-Zn-Fe系三成分複合酸化物は岩塩型構造、スピネル型構造、ウルツ鉱型構造そしてヘマタイトに基づく構造が確認された。スピネル型構造を有する Ni-Zn フェライト単一相は、NiO : ZnO : FeO_<1.5> = 0.2 : 0.2 : 0.6の条件で、さらに熱処理温度を上げると、その周辺領域の組成でも得られることが短時間で確認でき、当該手法が三成分系化合物の合成・探索に非常に有効な手段であることが確認された。
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©  日本セラミックス協会 2003
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