日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2003年年会講演予稿集
セッションID: 1F29
会議情報

常磁性ファラデー回転ガラスでの希土類イオンの凝集と f-d 遷移エネルギーの関係
*早川 知克萩原 達希野上 正行
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
近年我々は希土類酸化物 R_2O_3 を40mol.%含み、無色透明な 40R_2O_3-25B_2O_3-15Ga_2O_3-15SiO_2-5P_2O_5ガラス(Tb40BGSP)の作製に成功しTb_2O_3 含有ガラスが大きなファラデー回転を示すことを報告してきた。また、このガラス中のホウ素の役割に着目しRaman, ^<11>B-NMR スペクトルの測定結果よりホウ素は3配位の遊離体構造として存在し、もはやネットワーク形成体とはなっていないことが分かってきた(T.Hayakawa et al., Chem.Mater.2002)。そして高い希土類酸化物濃度を考慮するとTb^<3+>は凝集構造を形成しており、遊離体3配位ホウ素が効果的にTb^<3+>の正電荷を補償していることが予測された。そこで、本研究ではこのガラス中での希土類イオンの存在状態を調べるために Judd-Ofelt 解析を行うと共に、Tb^<3+>の励起-発光 3Dスペクトルを調べた。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2003
前の記事 次の記事
feedback
Top