抄録
並列ガラス合成法、高速ガラス熱安定性評価法を開発し、これらを組み合わせて新ガラス開発を飛躍的に加速することが出来るコンビナトリアルガラス研究システムを完成させた。原料調整にはガラスバッチ調合装置を使用して一度に12~24個の原料を調合する。これを攪拌後、ガラスバッチ溶融装置、またはガラス形成テスターにより溶融して試料を作製する。試料のガラス転移点、軟化点等を自動試料供給機構付きDTAで、また、T-T-T 曲線を、試料合成・熱処理装置により決定する。1週間で数種の3成分系新ガラスのガラス化と安定性に関するデータの取得が可能である。