抄録
一般的に濃厚泥漿の調製には、ボールミリングが用いられている。しかしながら、ボールミリングでは、均一かつ良い流動性をもつ泥漿の調製には非常に長い時間を要する。ここで、近年開発されたブレードレスの遊星攪拌脱泡機は、試料が入った容器を傾斜させ、公転と自転を同時にかつ連続的に与えることで攪拌することが可能である。本研究では、遊星攪拌脱泡機を用いて調製した泥漿の流動挙動とボールミリングを用いた場合と比較検討を行った。その結果、遊星攪拌脱泡機で泥漿調製する場合攪拌時に起こる発熱を十分考慮する必要があるが、あらかじめ泥漿調製時に遊星撹拌を行うことによってボールミリングを行う時間が短縮することが可能であった。