抄録
ショット間に大きな強度揺らぎを持つパルスレーザーの出射光を安定化するためにパワースタビライザーとして二光子吸収体を用いた。サンプルをZ-scan光学系のレーザー焦点付近に固定し、測定を行った。光源にはQ-スイッチNd:YAGレーザーの第二高調波(532 nm,パルス幅5 ns,繰り返し速度10 Hz)を用いた。パワースタビライザーとして、大きな二光子吸収係数(β)を有するPbO含有ガラスを用いた。パルスレーザーのショット間の強度揺らぎをヒストグラムとして記録した。出射光の強度揺らぎは入射光のそれと比較すると約10%減少していた。